■ ID | 707 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 海成層の土壌汚染リスクと土壌導電性に着目した簡易判別法の検討 |
■ 著者 | 石山高
Takashi Ishiyama
埼玉県環境科学国際センター 八戸昭一 Shoichi Hachinohe 埼玉県環境科学国際センター 河村清史 Kiyoshi Kawamura 埼玉大学大学院 李弘吉 埼玉大学大学院 |
■ 出版元 | (社)日本水環境学会 |
■ 出版年 | 2009 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第44回日本水環境学会年会、平成22年3月15、16日 |
■ 抄録・要旨 | 酸性土壌へと変化した海成層を簡単に判別するための手法について検討した。海成層の簡易判別には、土壌pHを測定する方法が一般的に用いられているが、この方法では貝殻片が含まれている海成層の判別が困難である。具体的には貝殻片が混入していると硫黄含有量の高い海成層でも弱塩基性を示す場合がある。これに対し、土壌溶出液の電気伝導度(EC)と硫黄含有量の間には、貝殻片の有無にかかわらず良好な相関性が成立した。硫黄含有量0.4wt%以上であった海成層では、土壌溶出液のEC値は80〜280mS/mとなった。一方、硫黄含有量0.1wt%前後であった陸成層を用いた土壌溶出液のEC値は、全て50mS/m以下であった。市販の土壌EC計は蛍光X線分析装置に比べると遙かに安価であり、その場で迅速に測定することができる。また、土壌ECから判別する手法は、貝殻片が混入している海成層にもそのまま適用することができる。このように海成層を簡単に判別する指標として、土壌ECは非常に有用と思われる。 |
■ キーワード | 海成堆積層、簡易判別法、土壌導電性、土壌汚染、重金属類 |
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